こんにちは。
令和時代の幸せ家族づくりサポート
あなたのオンライン保健師 あいざわあきこ です。
今週末、台北市の近くの温泉の町へ旅行に行く予定です。
特急電車に乗っていくのですが、息子から「新しいおうちに住むの?」と聞かれて
昔の出来事を思い出したので、そのお話をお伝えします。
パパは台湾で海外赴任中。ようやく叶った一時帰国。
我が家のパパは子どもが3歳、1歳の誕生日を迎えて、1か月過ぎたところで
台湾へ単身赴任していました。
当時はコロナウイルス感染の真っただ中で、帰国は未定のまま飛び立ちました。
当時3歳の息子は何が起こったか理解できず、パパがいなくなって、1か月過ぎたあたりで
風邪をこじらせてしまい、喘息発作のような状況になりました。
その姿を見ていた私は、本当に胸が痛かった。。。
自分が寝れないことよりも、子どもが呼吸が苦しくて眠れないことを見ている方が
何倍も苦しかった。
そんな日々の中、私もワンオペ育児で復職し、保健師として働き始めていました。
パパが不在になって、10か月ぐらいが経過したところで、ようやく一時帰国が叶うことに。
もう10か月も過ぎていたので、子どもたちも4歳、2歳の誕生日を迎える時期でした。
そのため、思い出作りのために、家族旅行へ行くことにしました。
場所は、「リゾナーレ那須」
はやぶさに乗って、一泊旅行を計画しました。
旅行はとても楽しく過ごすことができましたが、帰りの駅で事件が起きました。
ボクは、はやぶさに乗って台湾に行くんだ!!
あとで思えば、事件の前兆はありました。
「ここに住むの??」
「このベッドがいい!!」
「ここに住みたい!!!」
息子がホテルを気に入り、とても楽しく過ごしていると私は思っていたのです。
基本的に息子はおとなしいタイプで、そんなに癇癪を起すことはありません。
癇癪を起すのは
・耐えられないぐらい眠い、もしくは、お腹がすいている
・体調がすこぶる悪いけど、症状が出る前(ちょっと喘息傾向があります。)
ぐらいで、普段は穏やかなタイプです。
ですが、駅に着いた途端、
「ダメーーーーーーー!!!!!!!!」
「ストップーーーーーーー!!!!!!!」
と、かつてないほどの大癇癪。
ホームに連れていくのは危険と判断し、ぎりぎりまでホームの下にいました。
どんなに説得しても、全く耳に入らず、全身で全力でホームに行くことを拒否!
あんなに乗り物が好きな子がなぜ??????
私は疑問で疑問で仕方なかった。
最後は、私が息子を抱えて電車に乗り込みました。
電車に乗って、観念し、そして、泣き疲れて寝てしまいました。
そして、起きたときに、
「はやぶさ乗った?台湾は???」
と、息子に聞かれて私はハッとしました。
そうか!この子ははやぶさに乗って台湾に行ったと思っていたのか!!
ホテルが新しい住む家だと思っていたのか!!!
ようやく、息子の気持ちが理解できた私は、
「そっか、台湾に行ったと思っていたんだね。
さっきのホテルが新しい住む家だと思っていたんだね。
また、4人で一緒に住めると思ったんだね。」
と、伝えると、息子が「うん。。。」と言いました。
気持ちを共感してもらえたことで、落ち着いて気持ちの整理ができたようでした。
でも、しばらくは、
「このおうち嫌い!!」
「ベッドが狭い!!」
「あのおうちがいいー!!!」
と言われましたけどね・・・
わかることと、わからないこと
息子は繊細なタイプで、理解してから行動するタイプなので、私はできるだけ
子どもにわかりやすい言葉でいつも説明しています。
【単身赴任前】
・パパは台湾という遠いところに行くよ。
・飛行機に乗っていくんだよ。
・いつでも、ビデオで会えるんだよ。
・コロナウイルスがいなくなったら、私たちも台湾に行くんだよ。
【一時帰国中】
・パパは台湾に住んでいるけど、1か月だけ帰ってくるよ。
・パパはまた台湾に戻るよ。
・コロナウイルスがいなくなったら、私たちも台湾に行くんだよ。
繰り返し伝え、息子から質問があったときは、それに1つずつ向き合って答えること、
を繰り返していました。
今回の旅行も
・はやぶさに乗って旅行に行くよ
・ホテルに泊まるよ
と、事前に説明をしていました。
息子も楽しみにしていたし、実際とても喜んで楽しんでいました。
すべてを理解できているとは思っていなかったけど、まさか、
こんな解釈をしているなんて・・・
それは私にも予想外の出来事でした。
4歳になったばかりの息子には、
・時制(現在・過去・未来があることはわかるけど、具体的な期間はまだわからない)
・地理(台湾と那須の距離感の違いはわからない)
・家とホテルの違い など
など、わからないこともたくさんあるのでごちゃごちゃになって理解していたようです。
そんな息子の想いを理解した私たち夫婦は目に涙があふれてきてしまいました。
本当に辛い思いをさせててごめんね、と。
そのあと、台湾に戻るときも出国ロビーで号泣していました。
・パパがまたいなくなることはわかっている(→経験しているから)
・パパがいなくなることはさみしい(→パパと一緒に生活していた記憶があるから)
でも、
・いついなくなるかがわからなくてずっと不安だった(→1か月がわからない)
出国の翌日はまた日常が戻ってきたので、どちらかというと一時帰国の間のほうが
息子は不安定だったと思います。
「パパのところに行こうね。台湾に行こうね。
ママもパパがいなくてさみしいよ。また4人で暮らそうね。」
そんなことを日々伝えながら、子どもを抱きしめていました。
環境の変化の受け止め方
人生経験の少ない子どもは、
・言葉の言われている意味が理解できない
・変化があることはわかっても、それで自分がどうなるかわからない
・自分の気持ちを言葉に出して表現できない
と、思います。
でも、子どもが小さい頃は、
・引っ越し
・転園・転校
・家族の変化
が、多い時期でもあります。
子どもが感じているであろう感情を言語化して伝えてあげること
子どもが感じている感情をありのまま受け止めてあげること
それが、最も大切なことです。
それを繰り返すことで、子どもは経験を積み上げて成長していきます。
人生には、つらい時期が必ずあります。
親はそれをすべて取り除くことはできません。
そして、成長すれば、自分で乗り越えていく必要があります。
子どもが小さい時に、感情に向き合って、言葉にして積み上げていく
それが一番大事だと私は考えています。
子どもが手の届くところにいる乳幼児期こそ、たくさん向き合ってあげたい!
私はそう思って、ワーママ時代もたくさん言葉をかけてきました。
ネガティブな感情もポジティブな感情もぜーんぶありのまま受け止めたい。
おかげさまで、息子も娘も今日の幼稚園の出来事をたくさん話してくれます。
たくさん自分の意見を話してくれます。
子育ては一朝一夕で何か変わるものではないと思います。
私の子育てポリシーは、
今のあなたが一番大好き♡
あなたのすべてをありのまま受け止める♡
です。
あなたの子育てで大切にしていることは何ですか?
無料のお話会やオンラインセミナーを開催していますので、
よかったら、ぜひお話に来てください。